すぐれた吸収性をもっているカーペットです。室内の種々の騒音(反響音)を吸収するばかりでなく、物を落としたり、移動させたりする時も大きな音(衝撃音)が出ないので、静かなインテリアを創り出すのに効果的です。
万国博のパビリオンやボーリング場にカーペットが使用され、その強度が実証されました。以後オフィスや店舗、重歩行等にも使用されようになり、快適性、経済性と共に耐久性に疑いを持つ人はいませんが、それだけに、パイル素材、テクスチャー、密度目付きの適合性を重視しなければなしません。 強度は、耐疲労性、圧縮弾性、染色堅牢度で表しています。その他に、パイルの引抜き強度や、タフテッドの裏張り材の剥離強度も試験しています。よく見本帳等で表示しているのは、耐疲労性(※パイルのへたり)と染色堅牢度です。
人が歩いた時、カーペットからはホコリが立ちやすいと思われているようです。しかし、ループパイルのカーペットではパイルの表面に付着したホコリをパイル間に一時的にとり込み、空気中に舞い上がるのを防ぐ効果(ダストポケット効果)があり、硬質系の床材よりもホコリの立ち方は少ないものです。とり込んだホコリは、電気掃除機で容易に除去できます。
木質系床材等の上で、応接セットの下、ベッドサイドなど部分的に敷く方法です。形も、角形、円形、変形などさまざまであり、一般的にラグと呼んでいます。気楽にアクセントとして楽しめ、広いLDKを変化あるインテリア表現で演出したり、多用途な部屋を自然に使い分けたり、簡単にイメージチェンジができます。
室内における保温効果や保冷効果のためには床下へ熱が逃げないように、また、床下から熱が侵入しないようにします。カーペットの場合はもともと保湿性に優れている繊維でできており、また、厚手の織物組織に加えてパイルという立毛があり、3次元の立体構造になっているため、空気をたっぷりと含んでいるので有効です。 断熱効果は動かない空気層の構造で効果を発揮しますので、熱伝導率が低く、厚みのタイプより優れています。カーペットのパイルは、その動かなくない空気層を構成しているので、下敷き用のフェルトと共に全面敷詰において大きい効果があります。
住居と音の関係には、例えばオーディオルームなどのように、室内での音響効果を高めるために残響や吸音性をコントロールする必要がある場合、部屋や家屋とその外側とのあいだの遮音を必要とする場合、歩行などによる床への衝撃を吸収し、階下への騒音、振動を防ぐ必要のある場合などがあります。 また、「発音性」「衝撃音に対する遮断性」「吸音性」のいずれの防音効果を示すほかに、密生したパイルの吸音作用によって残響を少なく、室内を静かにします。カーペットの防音効果はアンダーフェルトの併用と、カーテンとの相乗効果によってより高めることができます。
建築物の床を作る材料は、固く、冷たく、人体になじみません。カーペットは、その固く、冷たい床面を覆って住居をより快適にするための知恵が作り上げたものです。衣料が繊維製品であることから分かるように、人体にもっともなじむ素材は繊維です。繊維はやわらかく弾力性があり、空気を含んで暖かく、加工も自由です。居住感を快適なものにするのは、それが繊維で作られているからです。
日常あまり気が付かない室内のホコリも、太陽の光ではっきり見え、あまりにも多い室内浮遊塵に驚かされます。室内のほこりは床に落ち、足の裏から外部の汚れを持ち込むので、室内の一番人が集まる場所がホコリのたまりやすい場所です。 硬質床材では、付着したほこりが舞上がり浮遊しますが、カーペットのパイルは、そのすべてのホコリを包み込みます。カーペットを敷いた部屋は、最も浮遊塵が少なく衛生的といわれています。しかし、それだけにメンテナンスもたいせつなのです。
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